エニアグラムとは?
エニアグラム(ENNEAGRAM)の「エニア」(ENNEA)は、ギリシア語で数字の「9」を、「グラム」(GRAM)は図形を意味しています。この図は古代からあるといわれる神秘的なシンボル図形で、そのなかには宇宙の法則とわたしたち人間の本質が映し出されているといわれています。
エニアグラムはロシアの神秘思想家G.I.グルジェフによって、はじめて西欧社会に紹介されました。1913年のことです。グルジェフはスクールと呼ばれる小さな学習サークルで、エニアグラムを用いて、わたしたち人間がどのようにすれば精神の発達を遂げられるかということに関する教えを開始しました。
グルジェフははるか古代の失われた知恵を求めて、エジプトやアフガニスタン、トルコ、ギリシャ、ペルシャなどを旅し、エニアグラムを発見したといわれています。もともとエニアグラムは、ピタゴラスやプラトンといった古代の哲学者の思想やユダヤ教、キリスト教、イスラム教などの秘教的な教えと関連があると考えられています。また、ヒンズー教や仏教、道教など、東洋の思想ともその根っこの部分では通じるところがあるようです。
エニアグラムの図形が9つの性格タイプと結び付けられたのは、20世紀半ばになってからのことです。南米チリでアリカ研究所を創設したオスカー・イチャーソという人が、エニアグラムの図形に9つの性格をあてはめ、性格類型論としてのエニアグラムを体系化したのだそうです。イチャーソも秘教的な教えや東洋の思想に通じている人のようです。そして、そこから 今日広く一般に知られている性格タイプのエニアグラムが発展してきました。
エニアグラムはあらゆる宗教や思想の大もとにある、古代の賢人たちの人間性への深い洞察に基く知恵の体系であるといえます。何千年も前に失われた古代の知恵が、二十世紀の後半になって、現代人にも通じる新しい知恵として蘇ったのです。そういう意味で、エニアグラムは第三のミレニアム期にふさわしい心理学を越えた心理学であり人間学であるといえるでしょう。
エニアグラムはわたしたちの心の奥深くに潜む、自分でも気づいていない欲求や恐れを解き明かしてくれるものです。
どうすればより自分らしい生き方をつかむことができるのかのヒントを与えてくれると同時に、他人のこころを理解し、よりよい人間関係を築いていくためのヒントを与えてくれます。
エニアグラムは世の中には自分と似たような人もいれば、まったく違った感じ方や考え方をする人もいるのだということを教えてくれます。タイプが違えば住んでいる世界も違うし、価値観も異なっています。
このことを理解すれば、自分がどんな人間なのか、より明確に理解できるようになります。さらに、他人に対する受け入れがたい感情や特定の人に感じる心理的な違和感が、どこからくるのかも理解することができるようになるでしょう。そうすれば、自ずと他人に接するときの自分の態度がこれまでとは違ってくるでしょう。あなた自身の態度が変われば、今度は周囲の人の反応や態度も違ってきます。その変化はきっとあなたの人生にプラスの作用をもたらすはずです。(木の内)
宇宙法則図=エニアグラムについて
古代からの知恵として、厳密にかぎられた人たちに連綿と伝えられてきたエニアグラムの図(いわば秘められた図)が、最近ではだいぶオープンなものとなりました。いいことなのかどうか。
この宇宙法則=エニアグラムは、神秘主義研究家G.I.グリジエフによってはじめて西欧社会に紹介されました。1913年のことです。グルジエフは小さな学習サークル(ワーク)を作って、とても不思議な教えを開始しました。
その後、アリカ研究所の主要メンバーだったオスカー・イチャーソが、グルジエフの体系をもとにして「9つの性格論」としてエニアグラムを使い始めました。それが発展して、現在ではエニアグラムといえばこの「性格論」をさすほど有名になりました。
もともと、宇宙原理は外的なものと内的なものの2つがあり、人間の内面を見ていくことが宇宙原理を理解する上で有効であるといえます。性格、あるいは人格という私たちの賜物と囚われに気づいていくことは、自己変容への大きな第一歩となります。
しかし、「性格論」だけがエニアグラムではもちろんありません。この図を、もっと生のまま理解していく試みも続けられています。難解なグルジエフの教えを理解していこうという動きもあります。
エニアグラムの図から読み取れるものは、プラトンやピタゴラスといった古代の思想家、あるいはユダヤ教、キリスト教、イスラム教のなかにある秘教的な部分の教えに、とても似ています。もともと完成されていた知恵の体系があり、それのシンボルとしてエニアグラムの図があった、と考えるのもあながち誤った考えとはいえないでしょう。
今では失われてしまった知識を、この図を見ることによって思い出しそうになるのは私だけでしょうか。 |