エニアグラムの図形の見方と自分のタイプを絞り込むためのヒント

エニアグラムのシンボル図形における各タイプの配置は、図の内側の正三角形を形作る線の頂点となるポイントにタイプ9があり、正三角形の底辺となるところのポイントにタイプ3とタイプ6が置かれています。各タイプはタイプ9から時計の針周りにタイプ1,2,3・・・となっています。これらの位置関係は各タイプの内的関連についてさまざまなことを示しています。

まず、第一に図の上で隣り合ったタイプは相互に関連の深いタイプであり、互いに影響しあっているところがあります。一つのタイプの両隣にあるタイプは、そのタイプの”ウイング”と呼ばれ、同じタイプの人でもどちらかのウイングに偏ったものだと考えられます。タイプ9を例にとるならば、タイプ9にとってのウイングとなるのはタイプ8とタイプ1ですが、同じタイプ9の人でもタイプ8に近いタイプ9の人もいれば、タイプ1に近いタイプ9の人もいるというふうに解釈できます。これは一つのタイプの幅を示しているともいえます。
ウィングのサブタイプ

次に図の内側の正三角形と変六角形を形作る線ですが、これは各タイプの内面の動きを表現しています。エニアグラムのタイポロジーの、他のタイポロジーと大きく異なる点の一つは、9タイプを動かない分類枠のなかに閉じ込めようとするのではなく、それぞれのタイプを動きを持つものとして捉えているということです。たとえば、ふだんはい自己主張的で行動的な人でも、落ち込むこともあれば人から離れて自分の中に引きこもろうとすることもあるでしょう。そういった内面の状態を静的にではなく、動的に捉えている。それがエニアグラムのタイポロジーなのです。

図の内側の線の結びつきは、《統合の方向》《分裂の方向》と呼ばれるものですが、各タイプがストレスを受けたときにどのような状態に陥りやすいか、また精神的によりオープンな状態になったときにはどのような資質が花開くかといったことが示されています。
◆統合と分裂の方向

エニアグラム図は大局的には9つの性格タイプがあるということで、人間の全体を表していることになりますが、この図は同時に個々人の内面を描き出しているものだともいえます。つまり、この図に置かれた9つの性格タイプに特徴的な要素は、誰でもが多かれ少なかれ併せ持っているものだということです。

さらに、センターの三つ組み(本能・感情・思考の三つの精神機能から見た共通タイプ)、ホーナイの三つ組み(自己主張・追従・遊離型)、ハーモニックグループ(肯定・合理・反応型)といった三つ組みの概念から、各図の上での関連を眺めるとタイプ理解に結びつく多くの情報が得られます。

センターの三つ組みの概念は、エニアグラム図を発見したグルジェフの思想にさかのぼると同時に、インドのチャクラや日本で古くから言われている知情意の概念とも通じるものがあります。
センターの三つ組み(本能・感情・思考)

新フロイト派の精神分析医カレン・ホーナイの神経症に関する洞察から、彼女の業績に対するクラウディオ・ナランホの肯定的評価、そしてそれに基づくリソ&ハドソンの分類によって、性格の違いをよりわかりやすく捉えるヒントとなっています。
ホーネビアン・グループ(自己主張・追従・遊離)

問題処理の仕方の違いからくる三つ組み、ハーモニックグループはリソ&ハドソンによる新たしい三つ組みの概念です。
ハーモニックグループ
 
 


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