いいなあ、こんなところ
雲が流れていて
雲は雨となってまた大地に降りかかる
そういう繰り返しのなかにおかれて
息をしている
私というなかにも水は流れて
一部として受け入れてもらっている
そう一部として
世界に対峙するような思い上がりが
ないわけではないが
それでも、ありがたいと感謝しないではいられない
イメージから風が吹いてくる
穏やかな風だ
一休禅師が尺八を手に歩いていたら
雲水が声をかけた
どこに行くのかと
風に吹かれるままにとこたえるとまた雲水は尋ねる
風がないときにはいかにと
尺八を示して
吹いて行く、とこたえる
いいなあ、そんなくらいなところなんだ
吹かれるのも吹くのも
正直にいえば
広い世界を前にしてとまどっているだけ





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